岬ちゃんは今年も来なかった。
僕らの日常は、いつまでもいつまでも、薄らぼんやりした不安に満たされているだけだ。世界を覆う巨大な闇の組織の陰謀はますます活発になってきた。だが僕はまだ、負けて帰るわけにはいかない。腹に革命爆弾を抱え、起爆のときを窺いながら、一年を乗り切ったのだ。…乗り切ったのか?
労働
僕は今年の1月くらいから働き始め、一年のほとんどを働いて過ごした。朝9時半から夜の10時まで働き、土曜も働いた。そのことはこの間も書いた(帰宅 - 三浦あかり)。
僕はやりがいを感じているので、来年も再来年も、たくさん働くだろう。だが、僕は来年は、労働の質を上げつつ、労働時間は減らさねばならない。少なくとも、土日は出ないようにしようか。
本
今年は30冊くらいは読もうと思っていたが、読めたかなあ。しかし、今年は仏教を学んだ、学びつつあった、とは言っていいと思う。
日本には妙好人がいるぞ 鈴木大拙『日本的霊性』② - 三浦あかり
中村元訳「大パリニッバーナ経」
中村元訳『ブッダ最後の旅−大パリニッバーナ経−』 - 三浦あかり
立川武蔵「空の思想史」
来年も引き続き仏教は研究していきたい。それ以外の本もぼちぼち読んでいきてえなあ。月に3冊くらいが目標かなあ。
その他
海外旅行に行ってみた。
年末に少しましになったとはいえ、円安傾向は続くものと思われる。しかし、とても楽しかったし良い経験になったと思うので、多少金がかさんでも、来年もどこか行きてえなあ。WLBという観点から見たとき、僕の仕事の数少ない取り柄は、夏休みが長いところなのだ。
あと、素晴らしいmy favoriteであるasian kung-fu generationやthe band apartのライブに行ったりした。
ピークアウトしたおじさん達かもしれないが、僕は最近の曲だってちゃんと好きだ。ninja of fourもサーフブンガクカマクラ完全版も何度も聴いたのだ。来年は板フェスにだって行くだろう。ゴッチやライさんやハラさんが元気で活動し続ける限り、僕は"推し"続けるだろう。(もっとも、ゴッチもハラさんも健康が心配になってきたが…)
来年のこと
今年は殆ど労働しかしなかったが、来年は私生活を充実させてえなあ。
前にも書いたんだけど、僕は、人は幸せになるために生きているわけではないと思う。だって、もし幸福が人生の目的なんだとしたら、不幸なまま死んでいく数多くの人々にとってあまりにも救いがないからな。かなしみやくるしみを煮詰めて煮詰めて煮詰めるだけの人生には、それに相応する何らかの価値があるに違いない。
だが、人生の目的が幸福以外のなにかであるとしても、ある程度健康な生存をすることは、少なくとも、その目的に達する道筋のうちの一つではあるはずだ。だから…だからというわけでもないけど、来年は、労働の対価を使って、買うんや、幸福を。このままだと、貯金と投資信託の残高が増えていくのを楽しむだけの人生になってしまう(まあそれはそれでいいのかもしれないが)。
具体的には、①家具や家電を新調する、②親とか女のひととかにちょっと良い贈り物をする、③計画的に有給を取って旅行行く、④趣味をなんか一個増やす。これくらいなら今年と同じくらいの強度で働きながらでもできそうだよな。目標って程大したものでもなくなっちゃったけど。まあそんな感じでいくか。来年も戦うか。巨大な闇の組織と。薄らぼんやりした不安と。岬ちゃんはきっとこねーけどな。