あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

立川武蔵『空の思想史』②

空の思想史 原始仏教から日本近代へ (講談社学術文庫) 作者:立川 武蔵 講談社 Amazon 今日は1章〜3章くらいまでをまとめることを目標としたい。 検討の対象 本書は空思想を検討するわけだが、検討対象をもうちょっと明確にしておく。空の思想というのは、…

立川武蔵『空の思想史』①

インド中観派の「空」の説明を核としつつ、各時代・各地域の仏教における「空」の理解を検討する。めちゃくちゃ興味深く、仏教についてもっと広く深く知りたくなるような本だった。 空の思想史 原始仏教から日本近代へ (講談社学術文庫) 作者:立川 武蔵 講談…

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中論によれば、「あるものが空である」というのは、ものが(客観的に)あるとかないとかの話をしているのではなくて、「そのものが存在するということを言語や論理によって認識(あるいは表現?)することは不可能だ」ということを言っているのではないか?すべ…

svabhava-sunya

(a) すでに労働したポチメは労働しない。 (b) まだ労働していないポチメも労働しない。 (c) すでに労働したポチメとまだ労働していないポチメを離れた現に労働しつつあるポチメは存在しない。 それゆえに労働も、労働するポチメも、労働するところもない。(よって、すべ…

中村元訳『ブッダ最後の旅−大パリニッバーナ経−』

ブッダ最後の旅-大パリニッバーナ経 (岩波文庫) 作者:中村 元 岩波書店 Amazon 今週はゆっくりと休みが取れたので、お経を検討していきたい。(ダンマパダの方も書かなければならんのだが。) さて、このお経は原始仏典(パーリ三蔵長部収録の「マハーパリ…

klesa

労働、労働、労働。無能な俺は土曜も日曜も働く。働かないと仕事が終わらない。労働だけが俺を労働から解放してくれる。私生活は壊滅しているが、まずは労働を片付けないといけない。

中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』

ブッダの 真理のことば 感興のことば (岩波文庫) 作者:中村 元 岩波書店 Amazon 忙しく辛い週末だったが、なんとか一冊は読んだ。ただ読んだだけになってしまい、あんまり線をひいたりとかもしていないのだが、とりあえず読んだので、その事実だけでも記録し…

Udanavarga

まだあたたかい秋晴の休日だった。僕の三連休は三日とも労働で終わるだろう。僕の人生はこうして終わるだろう。休日にいくら働いても給料は一銭も出ない。ただ仕事が終わらない。予定はない。恋人はいない。他人のことを気にしている余裕がないんだ。僕の人…

窓の外から

僕の職場の外では、ほとんど毎日いろんな立場の人がデモをしている。僕はたてものの中にいて、あるときは彼らの種々雑多な怒りの対象そのものだったりもする。われらが職場の環境は劣悪なもので、夏を過ぎるとエアコンがつかなくなるんで、秋には窓を全開に…