あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

タイに行ってきた話①

 

「バンコックの正式名称を何というか御存知ですか」

「いや、知りません」

「それはこういうのです。

クルング・テープ・プラ・マハナコーン・アーモン・ラタナコーシン・マヒンタラー・シイアユタヤー・マフマ・ポップ・ノッパラー・ラッチャタニー・プリロム」

「どういう意味です」

「ほとんど飜訳不可能ですね。それはここの寺々の装飾のように、徒らに金ぴか、徒らに煩瑣な、飾りのための飾りにすぎないのですから。」

三島由紀夫暁の寺豊饒の海・第三巻)』

 

 

4泊6日でタイに行ってきた話。

 

 

 

1日目

成田からスワンナプーム空港へ。航空会社はエアアジア。離陸は予定より1時間程度遅れる。一列が3席×3となっており、同行者と別の島に座ることに。

 

トイレの窓から

 

スワンナプーム空港に15時頃到着。
入国手続後、空港地下1階の両替所「ハッピーリッチ」で両替。空港のフードコートで腹ごしらえ。

 

 

肉団子麺、50バーツ。1バーツは大体4円くらい。味はナンプラーパクチー。カウンターの横にあった唐辛子をザーッと入れたら、めちゃめちゃ辛くてびっくりした。タイの飯は安くて美味いが、辛いものは極端に辛いので要注意だ。

 

その後、高速バスでこの日の宿のパタヤへ。東京ー静岡くらいの距離で140バーツ。

パタヤのバス停(?)から宿まではGrabという配車アプリでタクシーを呼んでみる。運転手とはチャットでやり取り*1。数分後、運転手が到着。そのまま特に一言の会話もなく目的地に到着。料金も前払いなので、値切り交渉等もなし。こりゃ楽だ。こいつがあればどこへでも行けるぜ。

 

宿にチェックイン。

タイのトイレにはたまにウォッシュレットがついているが、トイレからシャワーヘッドが生えているような形で、それで自分で洗うスタイル。こういっては何だが、結構飛び散る。

 

荷物を置いて、パタヤビーチを散歩。

 

ビーチでは多くの人が路上飲み

 

街には猥雑なお店が立ち並び、客引きの多さにびっくり。客は欧米系のおっさんが多い印象。長いビーチ沿いには立ちんぼの女の子が等間隔に並んでいるが、その数は歌舞伎町なんかの比じゃない。22時を過ぎても道には多くの屋台が並び、デパートやレストランも一向に閉まる気配がない。ひときわ目立つ大麻屋さん。乞食が楽器を弾きながら練り歩く。怪しい露店のおばちゃんからタイパンツを購入。ホテルの向かいの屋外のライブハウスでは、日付を超えてもずっとライブが続いている。うるさくて寝れたもんじゃない。これが東南アジアか。日本にはこんな街はないぞ。

 

2日目

パタヤを早朝に出発し、Grabでバンコクへ。

道沿いには日本の、自動車会社をはじめとするメーカーの看板が立ち並ぶ。道を走る車のだいたい8割くらいは日本車だ。思ったよりまだまだ日本の影響力が残っているんだな。

バンコクの3大寺院であるワットプラケオ、ワットポー、ワットアルンの順に回る。途中トゥクトゥクに乗ってみるが、ぼったくられた。

ワットプラケオは王宮の中にあり、タイ国の本尊であるエメラルド仏が供えてある(撮影不可)。これはラーマ1世がラオスに遠征した際に持ち帰った仏像だ。寺内は中国人のツアー客でごった返していた。入口には日本語のパンフレットも置いてあるが、日本人の観光客は少ない。

ワットポーには全長46メートルの巨大涅槃仏が存置されている。

 

ワットポーの涅槃仏。タイの仏像は須く金ピカ。

 

ワットアルンはその名を三島由紀夫の「暁の寺」にも使われている。同作にも記述があったように、塔の表面には陶器の破片が埋め込まれており、豪華絢爛。

 

 

そうこうしていると、スコールが降ってきた。タイは今は雨季であり、午後に1〜2時間ほど集中して大雨が降る。雨宿りをしつつ、バンコクムエタイの2大聖地の一つである、ラジャダムナン・スタジアムに向かう。

 

 

ムエタイはタイの国技であり、試合開始前に、伝統音楽に合わせて舞踊を披露する。どうやら来月には日本のKidoなる選手が来て試合するようだが、外国人選手もやるのだろうか。試合は1ラウンド3分、各2分の休憩を挟みつつ5ラウンドまで行う。その間にKOがなければ判定で勝敗をつける。このスタジアムでは午後6時から10時頃まで、合計8試合が行われた。

何と言っても足技OKなのが特徴で、KOも何回か見た。人間が"落ちる"のを生で見たのは初めてかもしれない。また、ボクシングとは異なり組み合いになってもすぐに審判が離すわけではなく(どういう時に離すのかはよくわからなかった)、組み合った状態で胴体に膝蹴りが入りまくっていた。

そして、我々は座席で見たのだが、より料金の安い立ち見席では、現地の人と思われる客が大声で賭けをしていた。居合わせた個人の間で賭けるらしく、指で数字を示して、賭けに乗る相手を探していた。その声で休憩中も場内は非常に騒がしい。タイでは賭け事が禁止されているらしいが、こうしたムエタイでの賭けは特に取り締まりがないようだ。また、後で聞いたところによると八百長もあるらしい。場内にいるタイ人はみんな友達で、外国人が入っても絶対に負けてしまうそうな。これがThai-style。豊かになったとはいえ、まだそんなに余裕がなく、屋台で焼鳥を売って必死に生きているタイ人の貴重な娯楽だ。

その後は、屋台で安い謎の飯を食い、ホテルに帰る。謎の飯。パクチー、魚醤、唐辛子、砂糖、どれも加減知らず。蝿がブンブン飛んでいたり、とんでもなく辛かったり、硬くて噛み切れないなにかが入っていたりするけれど、安くて美味い。これだけでタイをリピートしたくなる味。

 

 

 

 

*1:タイ人は運転中でも平気でスマホをいじる。その他にも、タイ人の交通マナーはひどい。というか日本人のマナーが良すぎるだけか。