あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

帰宅

最近の僕の精神状態はかなり良好だ。2年くらい前に書いていた日記(ここではない)を見返すと、僕はかなり病んでいる。人生に絶望している。それも無理もない。あの頃はコロナというのがあって、狭いアパートでひとりぼっちで何ヶ月も引きこもっていた。一応、かろうじて、全く何一つしてなかった、という、わけではないんだけど、引きこもっていたことには違いない。金もなく友達もいなかった。今年はもう冬だけど、マスクをしてる人はそんなにいないんだ。僕はなんとか職にありつき、当面生きていくだけの金はなんとか手に入れ、少し広い家に引っ越し、まあ友達は少ないけど、それでもあの頃よりは、人と関わっている。僕はいまでも人生に絶望してるけど、でも、あの頃の閉塞感をだんだん忘れつつある。よのなかもだんだんコロナを忘れつつある。僕たちはどんどん忘れる。いいのかな、とたまに思う。だけど、どんどん忘れないと、幸せになれないよな。まあ、人間は幸せになるために生きているわけではない*1ような気もするんだが。まあいいか。

 

そうそう、働き始めてからもう1年…まではいかないけど、11ヶ月くらい経ったんだよな。引きこもっていた頃に一番心配していたのは、働くことができるかどうか、だったんだが、まあなんとかやれているな。忙しいときは忙しい。体感で、平日は9時半から21時くらいまで働き、月の土日の半分くらいは何らかの労働をしている。でもさ、意外と僕は働けているし、そこまで消耗してる感覚もないんだよな。人にも恵まれているな。真面目に働き、人間的なかどのない善良な人ばかりだ。おそらく僕はこの仕事をそこまで無理せずに長く続けられるだろうし、それなりにやりがいをもって続けられるだろう。いやわからん。来年には心を病んで辞めざるを得なくなっているかもしれないが。

もっと過剰に労働して、もっと過剰に金を得る選択肢もあった。だけど、もしそっちを選んでいたら、これくらいの精神的余裕があるかわからないものだ。まああったかもしれないけど。だけど、「隣の芝生」みたいな気持ちには不思議とほぼ全くならないのだから、やはりこの仕事に就いてよかったと思う。来年もこの仕事で働けているかはわからないけどな。

 

僕は、普通の人になりたいと思ってたんだ。社会から隔絶された部屋の中で、もう、普通の人生はないんだろうと思ってたんだ。だけど、なれたのか?普通に。これでいいのか?まあ、たしかに、恋人はいない。誰からも、あいされたことはない。生まれてこの方。だけど、それ以外の問題は、解消されつつある。当面の金がある。当面のやることがある。もう、いいのだろうか。僕はもう許されたのか?僕の額の、カインのしるしは、もう消えたのか?もうくるしまなくていいのだろうか。あの謎の、何かに追いかけられるようなあの感覚は、もう来ないのか?ある日突然、気づかないところから、アレがやってきて、全てが崩壊するんじゃないか?ああ、そうか、そうだよな。もう、だめか、やっぱり。

 

 

*1:だってもしそうなら、こんなに多くの人間が不幸に喘いでいることにあまりに救いがないからな。