あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

おでかけ

イギリス古寺巡礼②ダラム大聖堂とニューカッスル

ダラム大聖堂 ダラム大聖堂はイングランド北東部の代表的なカテドラル。英国序列第4位の寺院にして、世界遺産。 略史 もともとこの地域にはアングロサクソン時代からの宗教共同体があったようだ。聖堂自体は11世紀、ノルマン朝時代の創建。聖カスバートと…

イギリス古寺巡礼①カンタベリー大聖堂

イギリス最大の巡礼地、カンタベリー。島の南東部。ロンドンから電車で1時間ちょいの小さな町。 西門から市内に入る。 街並み 詩の女神(?) カンタベリー出身のマーロウの像。台座の下は彼の作品から、フォースタス博士やエドワード2世など。エドワード…

鎌倉グッドバイ

どうやらおれはしばらく日本を離れることになるようだ。その前に、鎌倉に行っておきたかった。仏像の見納めだ。 長谷寺 鎌倉長谷寺。736年、藤原房前の発願で、大和長谷寺から招聘された徳道という坊主が建てたらしい。現在は真言宗。 房前は藤原四兄弟の…

半蔵門の運慶仏

千鳥ヶ淵、英国大使館、最高裁。サラリーマンとランナーしか訪れないこのエリアに、実は、タダで見られる運慶仏がある。 半蔵門ミュージアム。2018年開館。真如苑という宗教団体が所蔵する美術品を公開する施設である。館長は日本仏像研究界の大家、山本…

仏像の春2026⑧長谷寺

古寺巡礼奈良 2 新版 作者:小野塚 幾澄,梅原 猛 淡交社 Amazon おれたちあずまえびすにとっちゃ、「長谷寺」といったら鎌倉だ。だが、しょせん鎌倉の長谷寺は支店にすぎない。でかい観音、アジサイ、いずれも大和長谷寺が元ネタだ。全国にあまたある「長谷寺…

仏像の春2026⑦法隆寺・救世観音

もっと知りたい法隆寺の仏たち (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:金子 啓明 東京美術 Amazon これまで、期間限定公開に対する文句をひたすら言ってきたが、今回の遠征は、法隆寺の期間限定公開に合わせて来たのだ。 それこそが、ほかならぬ国宝・夢…

仏像の春2026⑥薬師寺

もっと知りたい薬師寺の歴史 (アート・ビギナーズ・コレクション) 作者:藤岡 穰 東京美術 Amazon おれは閉門ギリギリで薬師寺に到着したため、焦って見る羽目になった。ま、こういうあたりも、和辻哲郎リスペクトってわけよ(笑) akariakaza.hatenablog.com…

仏像の春2026⑤唐招提寺

法のためである。たとえ渺漫たる滄海が隔てようと生命を惜しむべきではあるまい。お前たちが行かないなら私が行くことにしよう(井上康『天平の甍』) 新版 古寺巡礼奈良〈8〉唐招提寺 作者:明彦, 西山,栄, 滝田 淡交社 Amazon akariakaza.hatenablog.com 「…

仏像の春2026④奈良博・蔵王権現展

奈良国立博物館にて、吉野・大峰展が開催中。 リンク→神仏の山 吉野・大峯 - 奈良国立博物館 吉野と蔵王権現 奈良県中部の吉野・大峰は、飛鳥時代、役行者の頃から、修験道の中心地として聖俗の信仰を集めてきた。 地理関係をいうと、奈良盆地から南に進み、…

仏像の春2026③仁和寺

もっと知りたい仁和寺の歴史 (アート・ビギナー ズ・コレクション) 作者:久保 智康,朝川 美幸 東京美術 Amazon 庭と桜の寺、仁和寺。だが、仏像を目当てに、下調べなしで行くとどうなるか? …その顛末を、偽りなくしたためておこう。それは、さながら、石清…

仏像の春2026②広隆寺

魅惑の仏像 弥勒菩薩―京都・広隆寺 (めだかの本) (めだかの本 魅惑の仏像) 毎日新聞出版 Amazon 広隆寺。 嵐電と広隆寺。 広隆寺。ネットで検索してまず気づくのは、公式HPが存在しないことだ。境内には宝がてんこ盛りだが、あまり解説もない。予習しように…

仏像の春2026①六波羅蜜寺

ひとたびも 南無阿弥陀仏と いふひとの 蓮(はちす)の上に のぼらぬはなし(空也『拾遺抄』) 古寺巡礼京都 (5) 作者:川崎 純性,高城 修三 淡交社 Amazon 今年も楽しく仏像を拝んでいこう。 今回は、空也上人ゆかりの六波羅蜜寺からスタートする。 略史 空…

武蔵の森の白鳳仏

この日記を読んでいる物好きな諸君であれば、東京に国宝仏が2体だけ存在することは当然ご存じであろう。 その1つが、深大寺釈迦如来倚像である。 www.city.chofu.lg.jp ※ちなみにもう1つはこれね 大倉集古館・普賢菩薩騎象像(R7大阪国宝展*1のアクスタ)…

榛名神社のspace boy

上野は榛名神社。 創建は586年、用明帝(聖徳太子のパパ)のときとされる。ほんとかよ。 榛名山は古くから修験道の道場とされてきたらしい。中世には神仏習合の影響を受け、お地蔵さんを本尊とする寺院になった。 重文・随神門(山門) 戦国期。信玄が長…

あかり芸術家列伝・長沢蘆雪

www.city.fuchu.tokyo.jp 長沢蘆雪展の後期展示(4/14~5/10)に行った。 前期(~4/12)はイヌがメインだったようだが、後期は南紀の有名作品が多かった。この機会に蘆雪を網羅的に検討しておこう。 〇出展リストのリンク(※この記事に貼り付け…

根津美術館の燕子花と仏像

表参道の根津美術館に、巨大な日本庭園が存在する。 表参道なのに根津。実業家・初代根津嘉一郎氏のコレクションから始まった美術館。 その庭には沢山のカキツバタが植えてある。 しかして、毎年、カキツバタの咲く時期に、この美術館最大の目玉商品、尾形光…

ある休日

日本で最も有名な西洋絵画はここにある。 新宿SOMPO美術館。 世界に7点しかないゴッホのひまわりを所蔵している。今は近代洋画展もやっている。 ・荻原守衛「香炉」、「灰皿」:ロダン風の身体表現。後で調べたら長野出身のようだ。 ・中村彝(つね)「頭蓋…

ある休日

おれはパパ活おじさんなので、ハイブラの展覧会などに行くこともある。 アールデコ。20世紀前半にヨーロッパなどで流行した、建築や工芸などの装飾の様式である。1925年のパリの博覧会をきっかけにブームになった。去年はアールデコ100周年というこ…

ノックオン・スクラム・帝京ボール

おれは大学ラグビーのにわかファンである。 一応、明治推しということになっているが、まあ赤勝て白勝てでやっている。 ここのところ毎年早明戦に行っているが、今季の大学ラグビーは、面白かったねー!対抗戦が混戦だったからな。 今季は秩父宮に1回、国立…

最近行った展覧会など

静嘉堂文庫の国宝・重文展 終わりが近かったので行ってみた。 国宝は言わずと知れた曜変天目のほか、馬遠の『風雨山水図』と、元代の書(趙子昂『与中峰明本尺牘』)。 趙子昂は「趙」姓から分かるように南宋の皇族らしい。 その他、未来の国宝候補として、…

この秋に行った展覧会

まとめて供養。 ルノワールとセザンヌ@三菱一号館 有名な作品:ルノワールのピアノの前の少女、セザンヌの静物画等 まだあまり興味のないころに行ったのでふんわりとしか観なかった。ルノワールは筆触分割で人を描き、のちにアカデミズムに回帰していった。あ…

東博東洋館・中国/インドの仏像

この秋、おれは2回東洋館に行った。そのうちの一度は、職場の同僚や上司と行った。飲み会でいつも仏教や仏像の話をしていたら(おれは酔うと一人で延々と喋り続けるタイプのコミュ障だ。)、じゃあ連れてってくれやという話になってしまったのだ。参った参…

あかり芸術家列伝・円山応挙

www.mitsui-museum.jp 円山応挙: 日本絵画の破壊と創造 (別冊太陽 日本のこころ) 平凡社 Amazon 日本橋は三井記念美術館にて開催中の円山応挙展に行ってきた。 同館の会館20周年企画とのことで、同館所蔵作品以外にも有名な作品が多く来ており、大変満足度…

東博本館常設展の仏像・2025秋

ここは定期的に展示替えがあるっぽいすね。何年か前に来たときと変わっている気がする。 12世紀の金剛力士像。もと滋賀・蓮台寺にあったもの。頭身が低く、顔のパーツが集まっていて幼く見える。手も短い。鎌倉以降の像と比べるとやや迫力に欠けるな。 た…

東博の興福寺北円堂展

www.tnm.jp 東博本館特別5室にて、興福寺北円堂展、やっとります 展示室1室、仏像7体の小規模な展示で、サクッと観られる。展示期間の初めころに行ったが、混んでおらず快適。リピートしてもよいと思った。入場料は1700円と安くないが… この展示に行…

西安・敦煌に行ってきた話⑤

7日目 西安市内観光 青龍寺 空海が入唐し、恵果阿闍梨に学んだ青龍寺。おれは四国88か所を歩いたことがある。ここはゼロ番札所だ。ぜひ一度は来てみたかった。 入場は無料であり、地元の人が体操などをするのどかな公園であった。 恵果は空海に両部の伝法…

西安・敦煌に行ってきた話④

6日目 驪山周辺 兵馬俑 兵馬俑はツアーやガイドをつけず、自力で観光した。 兵馬俑は西安市街の北東40キロほどで、鐘楼周辺からタクシーで50分くらい。地下鉄でも行けるが、2時間くらいかかる。タクシーでも2~3000円くらいなので十分安い。 兵馬…

西安・敦煌に行ってきた話③

5日目 漢中・三国志ツアー この日もベルトラのツアー。西安北駅で日本語ガイドの曹さん*1と合流。 高鉄で西安から南に1時間ほど移動すると漢中駅に着く。 高鉄は秦嶺山脈をぶち抜いたトンネルを通る。孔明が何回北伐しても届かなかった西安~漢中の道のり…

西安・敦煌に行ってきた話②

3日目 敦煌見物 この日はベルトラという代理店で敦煌1日ツアーを手配してもらった。朝7時30分、夜が明けたばかりのホテルのロビーで、日本語ガイドの孔さんと合流。長い1日が始まる。 朝飯 ロウジャーモー 孔さんがくれた露店の葡萄。おいしいが、「よ…

西安・敦煌に行ってきた話①

1週間ほど、中国を旅行してきた。 中国は歴史の国だ。中国史になにがしかの関心がある者にとって、この国で観るべきものが尽きることはない。 また、現代中国の独特の文化体験についても、できる限りメモしておきたいと思う。 1日目 入国 成田空港より中国…