あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

西安・敦煌に行ってきた話①

 

1週間ほど、中国を旅行してきた。

中国は歴史の国だ。中国史になにがしかの関心がある者にとって、この国で観るべきものが尽きることはない。

また、現代中国の独特の文化体験についても、できる限りメモしておきたいと思う。

 

1日目 入国

成田空港より中国東方航空で出国し、4時間半ほどで西安咸陽国際空港に到着。

きれいな空港であったが、今年2月に整備されたばかりの第5ターミナルは入国ゲートから最も遠く、その道のりには土産屋などはまだ一切なかった。

この時間帯に第5ターミナルに入った飛行機は我々のもののみであり、広いターミナル内はガラガラで、入国の手続は極めてスムーズに完了した。

こんなに人のいないターミナルは初めてだ

 

★中国の時差

中国は広い国土の全域で北京(東経120度)に合わせて標準時を設定しており(日本-1時間)、西に行くほど日の出も日の入りも遅い時刻となる。おれ達が旅行した8月後半、西安(東経108度)の日の入りは19時過ぎ、敦煌(東経100度)では20時30分頃だった。このこともあってか、これらの町では夜遅くまで店が開き、賑わっていた。

 

空港から地下鉄で西安北駅に行き、そこからタクシーでこの日の宿に行く。

西安北駅。ばかでかい

 

宿の周辺で飯。小麦、唐辛子、ニンニク、油。中国西北部の飯はとにかくこれである。安くておいしいんだけど、軟弱なリーベンレンであるおれの胃腸は日に日に弱っていった。このことに、長距離移動とトイレ事情が重なり、旅路は少しく過酷なものになっていった。


f:id:akariakaza:20250830203449j:image

f:id:akariakaza:20250830203451j:image

f:id:akariakaza:20250830203458j:image

ご当地ドリンク・サンメイタン。甘酸っぱく、辛い飯によく合う。



★中国の決済とタクシー

よく知られているが、中国ではアリペイ(支付宝)とウィーチャットペイ微信支付)によるQR決済が発達している。屋台から寺社のお賽銭に至るまで、この2つで支払えない場面は皆無といってよい。おれ達は旅行中に現金を一度も使わないどころか、両替すらしなかった。5日目に出てくるガイドさんは、「中国人が現金で支払うのは売春だけ」と言っていたが、けだし誇張ではなかろう。

また、タクシーはディーディー(滴滴出行)で簡単に配車できる。少なくとも西安敦煌では、どこにいても呼べばすぐに来るし、距離当たりの料金もかなり安い。アリペイ内のミニアプリで呼べば、決済も乗車前(又は降車後)に済ませられるので、本当にただ乗って降りるだけである。大変便利であり、旅行中使いまくった。

タイやオーストラリアでも思ったが、この辺りは、我が国には大変伸びしろがあると思う。

 

2日目 ゴビ砂漠横断

西安北駅から、敦煌行きの高速鉄道(高鉄)に乗る。11時間ひたすら乗り続け、敦煌へと向かう。

車内は日本の新幹線とほぼ同じ。アリペイ等を使って車内販売を注文できる。トイレは和式のみ。ウォーターサーバーがある。

ちびっ子たちがたくさん乗っており、出発から時間が経つにつれ車内は騒然としてくる。おなかが減っているのだろう。しかして、中国の親はおよそ子供をしつけるということをしない。椅子を蹴っても走り回っても、叱るどころか止めすらしない。文化の違いだろうか。まあ想定の範囲内だけど。

車内で和辻哲郎の「古寺巡礼」を読了。いずれ感想を書く。

西安北駅。ターミナル駅とはいえ、いち地方都市なのに凄い規模だ。ホームの数は東京駅より多いだろう。飲食店も充実。

駅で買ったロウジャーモー。ほぐした肉を挟んだパン。陝西の名物で、どこでも売っている。

放牧

荒漠たるゴビ灘には、メガソーラーや風車が広がる。

 

★高鉄の乗り方

中国を旅行したくてこの日記を読む人がいないとも限らないので、高鉄の乗り方について、やや詳しめに書いておく。西安北駅及び敦煌駅を念頭に記載するが、おそらく他の高鉄の駅も同様のはずだ。

まず、チケットは事前にtrip.comで予約できる。乗車日の1か月前頃から購入できる。「二等」が日本の新幹線でいう指定席だ。

当日、駅舎の入口のゲートで、有人のところに行き、駅員にパスポートを見せると、ゲートを通過できる(なお、現地の人は無人のゲートでIDカードをスキャンして入場している。)。そこからさらに手荷物検査を通過すると、駅舎内に入ることができる。駅舎への入場で手間取る可能性がなくもないので、発車時刻の1時間前には駅舎に着いているとよい。駅舎内には椅子やマッサージチェアがたくさんあり、時間を潰す場所には困らない。

上記写真のように、駅内にはたくさんのホームがあるが、発車15分前までは入口が閉じられている。駅内の掲示板で自分の乗る列車のホームの入口を確認し、15分前までにはその付近で待機する。

発車15分前にホームに入場開始となる。ホームの入口のゲートでは再びパスポートが必要になる。ここでも有人のゲートに並び、駅員にパスポートを見せると、ホームに入り、乗車することができる。

なお、駅員を含む現地の人には、中国語以外は一切通じないと思った方がよい。英語もダメだ。中国語ができない人が何か尋ねたい場合には、deeplなどを使う必要がある。

 

★公共施設のセキュリティ

中国では、公共施設の入口ではほぼ確実に手荷物検査が実施される。高速鉄道だけでなく、地下鉄の駅、博物館、兵馬俑などの観光地でも。まずゲートをくぐり、その後金属探知機で全身を調べられる。

スプレー缶や刃渡一定以上の刃物等は禁止だ。おれは日本から持って行った髭剃りクリームを没収されてしまった(現地でも売っているので、なくても困らない。)。持っている飲み物の毒見などを求められることもある。チェックの厳しさはぶっちゃけ担当者によりけりだが、いずれにしろ持ち物の注意は必要だ。

 

★中国のトイレ事情

少なくとも西安敦煌では、ホテルを除けば、大便器はほとんどが和式(?)である。それも、日本のやつよりも穴が大きく開いており、実をいうとおれはどのように使えばいいのかわからなかった。1週間程度の滞在だったので、洋式があるところを探し歩き、なんとか事なきを得た。さながらオアシスを求め歩く三蔵法師のようである。いや違うか。

 

11時間乗車して、21時20分頃に敦煌駅に到着。市街地までは10キロ以上離れており、タクシーが長蛇の列をなして観光客を迎える。

敦煌

市街地のホテルに到着。市街地は10時を過ぎても煌々と明かりが灯り、一大観光地という感じ。その繁盛ぶりはさながら、胡漢の商人がよく往来した盛唐期のようだ。知らんけど。

市内の様子

続く