あかりの日記

おっ あっ 生きてえなあ

井上靖『楼蘭』

 

★あらすじ

※西域地図

西域南道、塩湖ロプノールのほとりの都市楼蘭。漢と匈奴の2大国に挟まれ翻弄される。武帝のとき、漢への服属を決めた楼蘭人は、漢の命令でロプノールを離れ、鄯善の地に移住させられるが、故地の回復を悲願とする。

数百年後、ついに楼蘭城の跡地を占領した鄯善軍だが、そこにロプノールなぞ見当たらなかった。その後、北魏の頃に鄯善は征服され、ロプノールも、楼蘭も、鄯善も、砂漠の中に消えた。

しかし、20世紀に至り、スウェーデンの探検家ヘディンは、楼蘭の遺跡を調べる中で、ロプノールを発見する。かの湖が、1600年周期で移動を続ける「さまよえる湖」であることが判明したのだった!!!

 

★感想

とのことであるが、ウィキペディアによると、1600年周期で移動している、というのは嘘っぱちで、ヘディンも言ってないらしい。

ja.wikipedia.org

高低差が小さい地形のため、川の流路が少し変わると、湖の位置が簡単に変わり得る、というような話のようであり、周期がどうとかいう理論ではない。また、湖の移動自体を否定している学者も結構いるようである。なーんだ。

 

しかし、そもそもこういう説が出てくること自体、シルクロードのもつ圧倒的なロマンのなせる業じゃないか!ローラン、ロプノール、って名前の響きも美しいし。歴史研究を発展させてきたのは、このロマンであるといってよいだろう。うん。