ここ数年、平日の飯は(家にいないので)コンビニのパン等が多くなったが、休日は一応自炊をしているのだ。学生の頃は牛丼とかも食ってたのだが、最近は一人でいるときに外食をめっきりしなくなった。マックに行っても一番安いドリンクだけで半日居座る。今の方が金はあるはずなのだが、自分で稼ぐようになってから、もったいないと思うようになってきてしまったのだ。あと、近ごろ給料は増えないのに外食がどんどん値上がりしているから、というのもある。
だが、俺はほとんどまともな飯を作れないのだ。名前のある料理を作ることができない。野菜(洗い物が面倒なので、切らずに済む冷凍のカット野菜か、ちぎれるもの。)とブタコマを適当に炒めて適当に味をつける。味の素。大量に入れる。おいしいのかまずいのか分からん。それと、米、納豆、モズク、パックの味噌汁。キムチは冷蔵庫が臭くなるので近頃は買わなくなった。飽きてきたらたまに冷凍の餃子。
俺のレパートリーは本当にこれだけ。週末はこれだけを食う。もう何年も同じものばかり食っているので、おいしいともまずいとも何も感じない。それ以上のものを作りたいとも食べたいともあまり思わない。 飯についてこれ以上のことを考えるのが面倒なのだ。
「自炊は高い」という人もいる。そういう人はきっと、食によろこびを求めているのだろう。作る喜びか、食べる喜びか、いずれにしても、喜びのためには、当然、相応の対価と労力を要する。労力を削ればその分金がかかる。美味しいものを安く食おうと思えば手間がかかる。だが、適当に作って適当に食うだけなら、金も時間もかからない。それでも(多分)栄養面では十分なものは作れる。それ以上にもそれ以下にもするつもりがない。将来のために節約がしたいのではない(この暮らしを一生続けるなら、金を貯める必要なんてないだろう。)。そうではなく、もう、面倒なんだ。何かしら「より良く」することを求めるのが。どうでもよくなっちゃってるんだ。
飯だけに限らない。何もかも、もう、どうでもよくなっちゃった。俺はもう疲れた。俺の世界はそれで完結しているのだ。そこにもう、それ以外の価値観が入り込む余地などない。「より良く」するためにこの平衡を崩す熱量などない。
誰が何を言っても無駄だ。俺はもう手遅れなんだ。だからこそ俺は無敵なんだ。無敵なんだ…